縄文土偶の美しさに感動して自分独自のスタイルで土偶を制作しています。 豊乳肥臀（ほうにゅうひでん）のタイトルは2012年のノーベル文学賞を授賞した中国の作家莫言（モオ・イエン）氏の著作「豊乳肥臀」から拝借しました。「豊乳肥臀」とは胸も尻も大きい＝グラマラスという意味で、私が抱く土偶のイメージがこの４文字にピタリだったのです。 年月を経た味わいの褪せた古代色で仕上げた大型土偶。楽白という白土を用いて顔料の彩度を少し強く出しました。全身から放つ歌舞伎風情が強いオーラを放って心地のいい土偶です。 彩門豊乳肥臀土偶シリーズの中で２番目に大きなサイズで高さ22cm、幅25cm、奥行20cm。 背面は緻密な縄文様がまるで曼荼羅のように展開しています。 時々オイルを浸した筆で肌面を履くと得も言われぬ重い光沢が生まれます。 写真家である私のホームページの中で「土偶」を展開していますので、どうぞお立ち寄りください。この金目鯛の原点となる土偶と制作コンセプトなどがご覧になれます。 また私の写真作品のギャラリーともなっていますので楽しいですよ。