●江戸和本●歴世女装考 岩瀬百樹 山東京山 安政2年 最高 風俗 美本

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歴世女装考(安政2年) ★ゆうパック着払い 【判型】大本4巻4冊。縦261粍。 【作者】岩瀬百樹(涼仙・山東京山)作。菱原祐之序。 【年代等】弘化4年2月附言。弘化4年3月序。弘化4年8月初刊? 安政2年11月刊(現存本では最古で、安政板が初板か)。[江戸]山崎屋清七ほか板。 【備考】分類「風俗」。山東京山の著作。出版年不詳。4巻。弘化4年(1847)に版あり。古来の女性の装い、特に結髪・整髪具について、絵画や文献をもとに考証したもの。日本の女性の風俗研究の資料として重要(コトバンク)。『歴世女装考』は古代からの女性の装いを文献、絵画で考証したもの。日本女性の装いの起源を探る資料。全4巻で構成され、各冊には春・夏・秋・冬の名前が付いている。「春」の巻頭におかれた付言によると、文政2年(1819)に友人の北川真顔に賛を頼まれたのをきっかけに女性の装いについて考証を始めたという。途中資料を火事で失うなど苦労し、書名も幾度か変わり、29年後の弘化4年(1847)に刊行されたようである。鏡・櫛・笄(こうがい)・簪(かんざし)・紅・おしろいから衣類履物に至るまで、古今の移り変わりを和漢の古書によって考証しており、文献の引用箇所はおよそ550、引用文献は300余り、その他の絵や人の話は22箇所に及ぶという(『山東京山年譜稿』)。「冬」巻末には詳細な後編の目録が載せられているが、刊行されることはなかった。『山東京山年譜稿』によると、諸本は多く、安政2年(1855)の刊記を持つ版(国会図書館、東京都立中央図書館など)、明治になってからの後刷り(津逮堂吉野家(大谷)仁兵衛板、松山堂藤井利八板、福井源次郎板など)と思われる版もあるが、弘化4年(1847)刊と判断できる資料は未発見だという(神奈川県立の図書館HP参照)。 ★原装・題簽付・美本(確実な江戸期板である安政板は稀書)。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場です):日本の古本屋で、明治刷が、5,400円~43,200円】。

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